15年程前の事である。
ある薬屋さんでシャンプーとリンスを買った。
初めて見るメーカーでCLAIROLというところのHeart of the Yolk(ハート・オブ・ザ・ヨーク)という商品だった。
デザインは白と黄色の卵をイメージしていて、いまいちの外側。
でも使ったら髪はキラキラと光のような艶がでて、なんといってもさらりとしっとり、指を髪にからませるとするりと気持ちの良い感触で指の間をぬけてゆく・・・こんなシャンプーに出会った事がない!
それはリンスの必要がない程で、シャンプー一本で十分な満足であった。
それから随分探したけど、見つからず、今はヘアースプレーだけが私の手許にある。
化粧品など、今は大層な科学技術の世界で開発されるような時代になり、メーカーは一つの商品を開発するにも大掛かりな施設とか研究機材とかそろえなければならないだろう。
そんな中で昔からの小さなメーカーとかはどうやって生き残っているのだろう。
このメーカーの事は私は全く知らないけど、化粧品業界がいい商品を作るのはとても大変だろうなと思う。
それでも手作りのものが優る物だってある。
お菓子とか食品関係とか手間暇かけて作ったものは味が違う。その丹誠込めて作った商品も大きなメーカーの宣伝の陰で、細々と本当のおいしさを知る一部分の人達の支持をうけながら一生懸命に生き延びている。
芋甘館というおいものスィーツの店がある。おいしいけど、なかなか客足は伸びないようで、またお店のレイアウトの関係とかもあるのかも知れないが、目に止まりにくいとか・・本当にいいものって自分の足で目で探すしかないのかもしれない。